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流れる川の底の砂

駄文ブログです。ネトゲ/UO、漫画・雑誌の感想、日々の雑感などなど。 日記と呼べるほど更新されない可能性大。

感想:狼と香辛料 2巻 [支倉凍砂] 75点

アニメ化&人に勧められたこともあり、『狼と香辛料』第2巻を買ってきました!
ちなみに第1巻は2006年の6月に読んでます。
第1巻は面白かったものの、ホロのキャラがあんまり好みじゃなかったこともあり、続刊には手を出しませんでした。

ついでに言っておくと、当ブログに感想を載せている他のライトノベルはちゃんと続きを読んでたりしまっす。
『戦う司書』シリーズは既刊すべて読んでるし、『火目の巫女』の作者である杉井光氏の文庫本もすべて読んでます(ただし、hpに載った短編は未読)。

読んでおきながら感想を書かないのは、ただただ私の怠惰っす。
いあ、なんか感想が『そこそこ面白い』しか浮かばなくって……。
世間一般の評価や個人の好みはさておいて、私の中でお二人の小説は最初の一冊が素晴らしすぎて、続刊の評価が相対的に『そこそこ面白い。でも、最初の一巻の方がもっと面白かった』になってしまうんす……。


閑話休題。
以下、『狼と香辛料』第2巻の感想です。

狼と香辛料〈2〉 (電撃文庫)狼と香辛料〈2〉 (電撃文庫)
(2006/06)
支倉 凍砂

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あらすじ:行商人ロレンスは相棒の少女・ホロと共に行商の旅を続けていた。
ホロは一見するとただの少女に見えたが、ローブの下には狼の耳、ズボンの中には狼の尻尾を隠し持つ。
その正体は巨大な狼であり、豊作の神にして齢数百年を誇る賢狼だった。


387ページと結構厚めの本でしたが、中だるみもなく一気に楽しく読めました。

ただやっぱり、私にはロレンスとホロの会話がちょっとうざったかったっす。
会話そのものがどうと言うより、やり取りの後でいちいち、いまの会話にはこんな意味があったんだよ、的な解説が入るのがどうにも……。

というわけで、75点。
読んで損はないと思います。

せっかくだし、このまま続刊にも手を出してみるつもりっす。

あと、蛇足だけど。
あとがきにちと、もの申したい。
以下、『 』内あとがきからの引用。
『いざこの二巻を書き出してみたら主人公二人の性格をきれいさっぱり忘れてしまっていたということです』

この一文はどうかと思った。
二巻を読むってことは少なからず、読者はロレンスとホロを気に入ってるわけで、でも作者は何の愛着も愛情もなかったと暴露してしまったわけで。
それが事実であっても、聞きたくなかったかも。言う必要もないことですし。

作者に自分のキャラや小説を愛していて欲しいと思うのは、読者のわがままじゃないと思いたいっす。

■以下、ネタバレを含む感想



中だるみもなく一気に楽しく読めました、と前述しましたが、むしろ中盤が一番面白かったっす。
あ、悪い意味じゃなくて、良い意味で!

武具が暴落してると判明しロレンスが破産の危機にさらされた中盤、ロレンスのどん底っぷりに読んでるこっちの胸まできゅーっと痛みました。
泣ける小説や笑える小説もいいものですが、主人公の窮地にここまで感情移入できる小説ってのも新鮮でよかったです。
そういう意味で中盤が一番、印象に残ってます。

しかし、その後の展開がちょっとなんて言うか、どーなんでしょー?

それでいいのか、ロレンス、と。
密輸で大逆転を狙うって商人としてどうなんだ?
密輸は商人の仕事じゃないだろう。それは犯罪者の仕事だ。
いくら教会都市リュビンハイゲンが金の価格を不当に釣り上げてて、リュビンハイゲンの上層部が拝金主義者で腐敗してるとしても、それは犯罪に手を染めるいいわけにはならんだろうと。

リュビンハイゲンの悪い連中がキャラとして顔を出してたり、大金を稼ぐことに弱者救済とか大儀があれば、まだ密輸も義賊的行為として受け取れたんすが、今回のそれはほんとにただの密輸だし。
商売に失敗した商人が破産の危機に追いつめられ、起死回生を狙って犯罪に手を染める。
しかも、貧しくも懸命かつ真面目に生きてる羊飼いの娘をたぶらかして、一番危険な役割を負わせるって、もうダメ人間すぎるだろう。

商人小説を謳うなら、こんなピンチのときこそ商売で逆転して欲しかった。
そりゃ常識的な商売じゃ返せないからこそピンチなんだし、生半可な手で返せたらご都合主義のそしりは免れない。
でも、そこはそれ、ロレンスにはホロという常識では計れない相棒がいるわけで。
二人で力を合わせて、気持ちよくハッピーエンドにして欲しかったっす。

とまぁ、大幅に行数を割いて非難してしまいましたが、密輸がめさめさ気に入らなかったってわけではなく、実際は喉に刺さった魚の骨みたいな感じです。
微妙に居心地が悪いといいますか。

ロレンスはローエン商業組合のヤコブに密輸のことを匂わせているし、向こうもそれを知って、責めるどころか上手くやりやがったな! ってな反応だしで、実は密輸の成功が痛快に感じる道もあったのかなーとも思います。
今回の密輸は絶対権力に楯突いた、のであってただの悪行とは違うっちゃ違う。ホロは人を殺さなかったし、ロレンスも殺させなかった。

そういう意味では、作者の思惑とは違う印象を持ってしまったのかなーとも思います。

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テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/01/14(月) 01:07:45|
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