流れる川の底の砂

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感想:狼と香辛料 3巻 [支倉凍砂] 80点

狼と香辛料〈3〉 (電撃文庫)狼と香辛料〈3〉 (電撃文庫)
(2006/10)
支倉 凍砂

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あらすじ:
行商人ロレンスと少女の姿をした狼神の化身ホロは旅を続けていた。
二人は次の目的地クメルスンの町の手前で、一人の若き魚商人アマーティと出会う。

面白かったです。
最初、可もなく不可もないかなーと思いましたが、クライマックス前からはっきりと面白く感じ始め、あとは最後まで楽しく読めました。

でも、やっぱりホロとロレンスの、腹の探りあいは楽しめなかったっす。
ロレンスは行商人ってことで日々これ修業、普段の会話から駆け引きを、ってことかもしれないけど、日常会話でいちいちそんなことしてたらノイローゼになりそうだ。

ホロのキャラにもあいかわらず萌えません。もともとケモノ耳属性ないし、老獪な性格のヒロインっていうのもちょっと……。

そういう意味では、なんでこの小説読んでるの? と言われると返答に困ったり。

ま、ま、それは面白いからってことでー。

今回はホロへの萌えなしで80点っす。


■以下、ネタバレを含む感想



今回もロレンスの危機的状況に、どきどきしてしまいました。

この小説、感動して泣けるとか心を揺さぶられるとかはないんですが、ロレンスの窮地にはきゅうぅと胃のあたりを締め付けられます。
そういう、不安やピンチといった心への訴えかけはあると思います。
ハッピーエンドになるのはわかってるのに、つい引き込まれてしまうっす。


アマーティとの『一騎打ち』展開にさしかかって思ったこと。

ロレンス、黒いな!

今回は前巻と違い、密輸なんていう違法行為ではなく、商売そのものでライバルとの『一騎討ち』を行いました。

しかし、ロレンスのとった行動が相手にいかに損をさせるか、ってのがどーもひっかかる。
『足を引っ張る』とかだけでも印象が悪いのに、『引きずり下して地面にはいつくばらせてやる』ってどうなのか。
前巻の『密輸で大逆転』といい、発想が黒いなー、ロレンス。

そりゃ商売は限られたパイの奪い合いって面もあるだろうけど、今回ロレンスがとった行動はあまりに直接的すぎるような。
『アマーティが銀貨千枚用意する』ことと『ホロがアマーティの求婚を断る』こと、どちらか1つ達成すればロレンスの勝ちって言うなら、後者を狙えよと。

上記のことと多少絡んで思ったのが、信用ねーなー、ホロ! だったり。
ここまでヒロインを信じない主人公も珍しくないっすか?
ここらへん、実は1巻でも思いました。
ホロが狼神である証拠に変身してみせた後でも、まだホロの正体を疑っていたよーな。
ロレンスの猜疑心はもはや、不自然なレベルに達してる気がしないでもないっす。

今回でいえば終盤、ロレンスはホロがアマーティの側に立ち、自分を罠に掛けたんではないかと疑うシーンがありますが、正直あまりのホロの信用のなさにちょっと笑ったっす。

最後にアマーティについて。

哀れの一言に尽きます。
ホロに裏切られた格好での敗北だし、話の扱い的にももう用はないとばかりにラストではほぼ出番がないし。
若くして女性不信にならないことを祈るばかりっすよー。

テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/02/25(月) 01:04:20|
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